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AmazonのKindleで電子書籍を販売しています。心の奥の世界を巡るファンタジックな小説達です。読んでもらえると嬉しいです。

あるいはノイローゼのシロクマのために

 甥のヒデと共に訪れた小さな動物園で『僕』は病気の白熊と出会い、飼育員からその病気の原因探しを頼まれる。それは多くの人にとっても、失っていた大切なものをもう一度獲得しようとする試みに他ならなかった。

幻影の家族 ーキミと家族になるためにー

 野良猫と一緒に暮らす熊のぬいぐるみは、自分の持ち主であった少女との約束を信じ、彼女の帰りを待ち続けていた。待ち切れなくなったぬいぐるみは猫の助けを借り、大人になった少女、花音に『もう一度会いたい』というメッセージを送る。偶然を辿ったメッセージを受け取った花音は、遠い約束を果たすため、街灯の明かりを遡り自分の過去へ向かおうとする。

迷宮のヒエロス・ガモス

 そこは、迷路の街だった。街角を三回以上続けて曲がると迷い出し、元居た場所には二度と戻れなくなってしまう。その街に迷い、ジャンは老人とレベッカと出会った。そして、数年が経過したとき、今度はレベッカが街という迷路に迷ってしまう。レベッカを救出すため、ジャンは自ら迷路へと旅立っていく。それは、予想もしなかった長い旅になり、予想もできない事件との出会いにもなった。避けることのできない運命は、始まりから、蜘蛛の巣のように二人の人生に絡み付いていたのだ。

約束の庭、始まりの場所

 溜まり町はとても不思議な場所だった。様々な時代の建築様式が混ざり合い、その中を様々な時代の服装に身を包んだ住人達がそぞろ歩いている。食べ終わったはずの食べ物は元通りに復元され、腕時計は何処までも時間表示を増やし続ける。そして、どうしても雅彦はその町から立ち去ることができない。いくら立ち去ろうと歩いても路地に迷ってしまい、脱出は叶わない。溜まり町は、いったんそこに溜まった物が何も無くならない町だった。雅彦は町を立ち去ろうとする内に、レイラという女性と愛を深め、残酷な運命と叶わなかったラブストーリーに向き合うことになるのだった。

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